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エッセンシャル・キリング 滑り込み鑑賞 [映画]

エッセンシャル・キリング
http://www.eiganokuni.com/EK/
公式サイト

監督 イェジー・スコリモフスキー
主演 ヴィンセント・ギャロ

極限まで削ぎ落とした大胆な構成、第67回ヴェネチア国際映画祭で最優秀男優賞を受賞したヴィンセント・ギャロが83分ただ逃げ回るだけ、と言えばそうだし、はっきりいって、映画を見た後に読んだんだけどgoo映画サイトの「あらすじ」は、身も蓋もなくオチまでかかれていて、つまり内容はその数行しかない、と断言はできる、できるけど当然スジを追うだけの映画なわけはなくて。

そもそもアフガンの兵士をテーマにした映画(兵士がというよりは舞台が)に興味があって、それでたまにこういう映画は観るんですけど、アフガンというか要するにいまだ紛争が現在進行中の地域をテーマにした映画に興味がある。それは紛争の実情が知りたいというよりは、よほど現実が残酷であるテーマを、その映像で何を訴えてくれるだろうかという気持ちで映画を観る。

正直にいって、本当に逃げるだけの男の話ではあるんですよ。
一応アメリカ兵がアラブ兵を追うという最初の図式が提示されるので、そういう縮図の中でいろいろ考えながら見ることはできます。ただ説明も取り立ててはなく、台詞もまったくないので実際にこの主人公は何を考えているのだろうか、何も考えられないほどの、とずっと想像が止まらないまま映画は展開していきます。

あとはもうその演技、そして雪山、流血、葛藤と苦痛から感じ取るしかない。
だんだんと心が苦しくなってくる映画です。

イスラエル、ポーランド、ノルウェーの3カ国にまたがるロケーション撮影ということなのですが、映画途中からの雪山、雪原のシーンは厳しい冬の国でほとんどを寒さに耐えて過ごす、そういった営みを想像し、この映画のテーマとも重なる気がします。

前評判などから感じるほどは、難解でもなく意外にわかりやすい作品で映画としても非常にまとまっていたと思います。

ヴィンセント・ギャロの演技は最高によかった。

あと雪と犬ってのはセットなんだなって改めて思いましたねー。
犬っていうのは大切な、重要ないい友です。犬好きだなあ。



ミニシアターでの上映が主だと思うので、観る方はようく探してください(泣
福岡は今日が最終日で滑り込みでした。





ヴィンセント・ギャロっていったらバッファロー'66


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嗤う伊右衛門 映画 [映画]



昨夜、遅くに起きていたら東宝の映像と共に「嗤う伊右衛門(わらういえもん)」の映画がはじまってしまい、つい最後まで見てしまいました。さすがに終わったのは明け方近くになってしまい体力的にきつかった。

副題はETERNALLOVEです、重要なキーワードですよ。

2003年128分
監督:蜷川幸雄
出演:唐沢寿明 (民谷(境野)伊右衛門) 小雪(民谷岩) 香川照之(又市) 椎名桔平(伊東喜兵衛) 池内博之(直助)

第25回泉鏡花文学賞受賞である「嗤う伊右衛門」は京極夏彦の小説で、その映画化と聞いたときはあんな地味な中途半端な作品が?と正直思ってしまいましたが、見た後でもその印象は払拭できなかったです。

ベースは「四谷怪談」であるお岩さんの話なんですが、それを具体的な人間ドラマに書き起こしたのが小説「嗤う伊右衛門」なんです。基本的に深い武家の夫婦愛を軸に因縁が絡みあい、クライマックスで全てそれが解けカタストロフィへという流れはやはりミステリー調(本格ミステリとは言いがたい京極作品ですが、でもこの人の作品、やっぱりミステリなんだよね)。
ミステリが好きで京極作品が好きで小説読んでるので、四谷怪談の新解釈とかそういうのはもとより興味が薄かったわけですが、映画化ってなったときは驚きました。ホラーになるのかな?という期待もあったんですが、なんというかスプラッタ描写はあってもホラーはなかったです。

面白いかどうか、小説を読んでたのでちょっと判断しにくいですね。
役者さんの演技も素晴らしかったし、さすが蜷川幸雄という演出もよかった。
そりゃあ見応えはあります、小雪の美しさだけでも一見の価値あり、かも。

かなり小説に忠実な映像化でした、シナリオも含めて。
まあシナリオいじるとオチまで影響しますしね。

淡々と話が進むんで眠たいひとは多いかもしれないです。

実は、この「嗤う伊右衛門」に出る重要な人物、又市、は他の京極作品のシリーズキャラなんですよね、、、、なので、その辺が違和感があったなあ。
作品を全体的に読んでたら理解できる人物なんですが、映画のまとまりという点からみると、このキャラの過去を掘り下げたシーン(小説にもあるシーン)とかは要らなかったと思うんです。話の流れをよくするためのキャラなので、そのキャラにまで重たい過去がある、っていうのはテンポが悪くなってしまう。主筋に全く関係がないので。
このへんは難しいですね。
作品ファンとしては、こういうシーンまで忠実にちゃんと入ってるのは嬉しいというか、まあ後であのシーンなかったじゃん、みたいな不満がないっていうか、、、、。
映画としても、説明要素として補完するのにはちゃんと役にたってるので、全くのファンサービスであったわけでもなく(当然、小説のほうでそういう役割をもったエピソードなのですが)。

で、この又市は、巷説百物語、という作品の主要人物です。
巷説百物語は以前ドラマにもなってるんですよね。



原作の嗤う伊右衛門。京極作品にしてはページ数は少なめ。



巷説百物語は展開が幅広いですね。





小説もですが、コミックスも結構でてますねー



その流れでアニメもあります
ちなみに、後巷説百物語は第130回直木賞受賞作品です。

シリーズは、
巷説百物語
続 巷説百物語
後巷説百物語
前巷説百物語
と出ていますね。

しかしこの作家もけっこう量産型の方で、追っていくのは大変です。毎回ページ数が多くてね、、、。ただ非常に読みやすいので、高校生くらいからオススメできます。ウンチクが豊富なので若いうちに読むといいかも。エンタテイメント系の作家さんですねー。


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トランスフォーマー ダークサイド・ムーン みてきたよ! [映画]

トランスフォーマー ダークサイド・ムーン
http://www.transformersmovie.com/intl/jp/
(公式 音でます)

IMAXで見てきました!

問答無用におもしろい!

IMAXは音がすごい。3Dに関する部分は見比べないとわからないんですが、ほかの映画でみた3Dよりは格段によかった。正直、相変わらず3Dメガネが野暮ったいな、とは思います。自分の近視用メガネの上からかけなくちゃいけない仕様は、ちょっとつらい。そこまで目が悪いわけじゃないのですが、字幕があるのでどうしてもね、、、、。

先に言ってしまうと、んーと、脚本はシンプルです。キャラクター映画というか、メカ映画です。
そのメカがいいんじゃん!後半半分は戦闘シーンです。見てただけで疲れちゃって帰ったらよく眠れましたw。同じ上映回にきていた男の子がコンボイ司令官もといオプティマスプライムのおもちゃもっていたのは微笑ましかった。

今回、バンブルビーが特別かわいらしい!デザインもよくなってる!
かわりに他のオートボットの存在感が薄くなっちゃいました。
戦闘に関してはコンボイ司令官もといオプティマスプライム無双になってますので逆に安心して見ることができます。コンボイコンボイって。

あと、あの、セミ!
蝉みたいにビルにくっついてとまり、出動する際に飛行形態になるあのえーと、なんだ、あれ、なんていうのかな、とにかくあのセミみたいな敵の戦闘機がむちゃくちゃよかったよ!すきだ!
ショックウェーブもよかったよ。スタースクリームも相変わらずいい。



よく考えるといろいろ大きさがおかしい感じなんですけど、巨大すぎる物質量のものが空を低速飛行したりしているSF的な演出の横で超高速で戦闘が繰り広げられたり、地球上なのにさ。そういうのは、もう、このさい無視。

おなじみのアメリカ空軍だけでなく、Navy SEALsとかブラックオプス表記とか、あとさらにおなじみのあのセクター7の秘密大好きおっさんもいい役ででてましたよ。

一個不満があるとすれば、やっぱりサムの恋人がかわってしまったことかなあ。
あんなに世界を救うほどの出来事を2度も共に乗り越えた仲なのに。大人の事情というか、キャスティング的な事情とは言え、なんか気に入らないんだよね。あんまり好きなタイプじゃないからかも、今回のヒロイン。

もう1回はみたい。次は吹き替えで2Dでみたい。
情報量が多すぎて1回だと帰ってからうまく思い起こせないんだよね。がっちゃんがっちゃん動いてたシーンをまた見たい!




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映画 キック・アス 観てきたよ! [映画]



http://www.kick-ass.jp/index.html
(公式 音がでます)

「正義の心で悪をKILL」

どこからつっこむのがいいのかしら。
娯楽作としては超おもしろかった!多少、前半部分がたるくて、ヒーローモノとして?の見所(みかた?)がわからずに困惑してたギリギリのところで少女の熱い殺戮シーン!っていう、そこからはもう。大量の火器も見ごたえあります。さすがにバズーカは失笑気味でしたけど、でもガトリングはわたし大好き!
ニコラス・ケイジの出番は以外に少なかったです。

公式サイトの煽り文句はほとんど参考になりません(笑

ネタバレ含んでしまいますので、以下、そういうことで、、、


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映画レッドバロン やっと観れました [映画]

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映画 レッド・バロン REDBARON
http://www.redbaron.jp/
(公式)

ドイツ軍エースパイロット マンフレート フォン リヒトホーフェン
撃墜王の真実を描く映画です

公開日数が少なくてこのまま見れないかと思っていましたが、なんとか雨のなか、行きましたよ。というかここんとこ忙しくて。やっぱりマイナーだからか観客も少なかったです、もったいない。

レシプロ機で戦争をしていた頃、第一次世界大戦が舞台です。
当然、戦争なのはかわらないんですが、やっぱり陸戦に対して空は、美しいという形容が頭をよぎります。そして機銃で落とすことこそが目的である戦いはやはり殺し合いとも少し違う、、、結果は、劇中でも言及されますが同じことですけれども。

瑞々しい若い兵士が、彼らなりに誠実に生きる物語だと思います。
25歳という年齢で英雄になり、そして戦争に利用される主人公のほんの僅かな人生。

舞台背景は少しだけでも知っているとより深く味わえると思いますが、学校で習った程度でも十分。

率直な観た感想としては、ドイツ人って背が高いというか、体格がいいなーって。たぶん実際は(当時)レシプロにのるくらいなのでそんなに大柄じゃないとは思いますが、にしてもやっぱり西洋人は我々とは違うんだな、と思いました。争うっていうのは、そう単純なことじゃないんだろうなって。端的には。

BGMがびっくりするくらいエースコンバットでした(笑
いや、関係ないんでしょうけど。
脳内補正もあるだろうし。

空中戦はもう少しあってもよかったなあ、と思いますが、ストーリーもよく、おすすめです。今からでも間に合います、ぜひ、ぜひ観てみてください。

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「星を追う子ども」観てきたよ [映画]

「星を追う子ども」
http://www.hoshi-o-kodomo.jp/top.php
(公式)

先日、博多Tジョイで観てきました。
新海誠 最新作です。

「本格ジュブナイルアニメ」と公式でもあるように、ジュブナイルが大好きなわたしとしてはその点を楽しみに行ってきました。
前情報はその程度で行ったのですが、率直には思ってるほどにはジュブナイルじゃなかった気もします。主要人物の一人が大人の男性だったのも印象に響いているのかもしれません。逆にいうと前情報が少ないだけ、楽しめました。画の美しさは相変わらず。

上映時間がそう長くないわりに、きちんと起承転結があってわかりやすくて、やっぱり子どもにみてほしいなあという感じです。主人公が大人びているので感情移入がちょっと、むずかしいかもしれないけど。



前作「秒速5センチメートル」から4年。
わりと娯楽作寄りです。絵柄も含めて。
心の軌跡を描くような作品が多い(ミニマムな関係性)クリエイターだと思いますけど、今回はもっと誰にでもたとえばどの国の人にでもわかりやすい、作品にしたかった、ということです。
んー、「ほしのこえ」好きなんだけどなあ。

 

あとでも触れようと思いますが、えーっと、この映画を観たほとんどの方が感じるであろう感想があります。それは「ジブリなのかな?」です。
明らかなリスペクト表現はありますし、テーマも年端も行かない子どもの冒険という点でそう感じるかもしれません。
それでもちょっと不安になったのは、こういったジュブナイル劇場長編アニメというのが、ここまで色濃くジブリの因縁を纏ってしまうのだろうか、ということです。もちろん乱暴なことを言っているわけですけど。

これに関して「星を追う子ども」についての感想を述べる時に避けておきたいような、微妙なキモチになったのは事実です。

<公式サイトより http://www.hoshi-o-kodomo.jp/top.php
原作・脚本・監督 新海誠
作画監督・キャラクターデザイン 西村貴世
美術監督 丹治匠
音楽 天門
声の出演 金元寿子/入野自由/井上和彦
制作 コミックス・ウェーブ・フィルム
配給 メディアファクトリー/コミックス・ウェーブ・フィルム
© Makoto Shinkai / CMMMY


<ここから下世話な話(ネタバレ)>

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エンジェルウォーズ観てきたよ [映画]

http://wwws.warnerbros.co.jp/suckerpunch/index.html
(公式)

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監督・原作 ザック・スナイダー

エンジェルウォーズ ANGEL WARS
(原題: Sucker Punch)

想像、というか妄想主体の、
女5人が自由を求めて戦う映画という情報程度しか持ち合わせないでみてきました。

自由を得るために戦いはじめる序盤があつい。
ストーリーは意外にわかりやすくて、そこまで人は選ばずに楽しめると思います。とはいっても、やっぱりデートムービーには向かないかもなー。オタク向けだし。一応は『300』、『ウォッチメン』の監督なのでネームバリューはありますけど、この映画はそういうビッグタイトル系ではないです。女の子が戦うっていうコンセプトが、好きじゃないと。主題ははっきりしていて、万人向けなんですけど。
ちょっと重たい心持ちになって帰る感じではあります。爽快感は期待しないで。
がんがんに戦うかっていうと、んーと、戦闘シーンとストーリーシーンと、切り替わりつつなので、テンポが悪くなっているような気はするんだけど、でもCGばっかの戦闘シーンは長時間は疲れるのでちょうどいいのかも。

あ、PG-13です。
(そういうシーンはないけど、そういうストーリーです)

銃火器も見所。
CGはちょっと、まあ、FFっぽいです。そのへんは前提で見るほうがいいかも。つまりそういうコンセプトってことです。つっこむだけ野暮。日本大好きの監督なので。変な日本刀はちょっと萎えたけどなー。イメージ構想用に寺田克也氏に依頼、らしいんだけど、その絵はわたしは見ていないのでわかんなかった。ぽいっていえばぽい。二足歩行のマシンがカプセルコーポレーションのデザインぽかったのは確か。あれ乗り心地最悪だよね、実際。

みんなまつげバッサバサだぜ。
メイベリン真っ青。
黒髪の子がブロンディっていう名前なのはよかった。

映画館でしか見れないと思うので、興味があったらいかがでしょう。
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ガンダムUCみたよ(1と2) [映画]

シナンジュの金のラインは恥ずかしいな。



いい動きをしていてよかった。特にエピソード1の冒頭。
あんまりファンネルは好きじゃないんだけど。ハイテク感もあった。
逆襲から3年後設定の割には、みなさん穏やかな雰囲気です。というか、あの赤い人の「再来」って劇中の話題なんだけど、再来っていうほど時間たってないよね。

絵柄もいいよね。
丁寧な描きこみだし、相変わらず人種不明な雰囲気なんだけど、今回子どもは子ども顔してると思う。安心設計の絵柄です。(わたしはシードの絵はとてもとても嫌いで、見れなかったです。あれは別物にしても限度があるでしょ)

劇中で、あ、ローマの休日の看板が描きこまれてる、って思った直後に「オードリーです」って公主が偽名を名乗ったのはなかなかよかった。

リディ(ロンドベルの若いヤツね)がやっぱりいいとこの坊ちゃんなんだなあって。バナージにしてもそうなんだけどさ。そのへんがやっぱりガンダムだよね。ジュドーくらい?出自チャラいの。

ネタバレなしに感想書くのは難しいようです。
少しでも興味がある人は観て損はない作品だと思います。
たしかにガンダムなので。

ちなみにわたしはxboxの映画配信(zune)とプレイステーションネットワークでみました。なんで両方かっていうと、最初にPSで見たんだけどダウンロードが遅くてちょっときつかったんで、zuneで2話を見たんです。こっちはダウンロードがおっつかなくても画質を落として再生できて、中止しなくてもいいので。途中でとまるとかなり興ざめしますよ。全部おとしてから見ればいいことなんですけどね。

実は「逆襲のシャア」は劇場で見たんだけど、どうも周りはF91ぽい。
いやいやいや、別に!別に~!
まあいいんですよ、年代なんて!
(しかも連れられていったしなあ。子どもには意味わかんなかった)




タグ:ガンダム
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アイアンマン2 みたよ [映画]

zuneで映画が見られるようになったので、アイアンマン2を見たよ

http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20101101_404106.html
Xbox 360向けの映像配信サービス「Zune ビデオ」 マイクロソフト

アイアンマン2 Iron Man 2
2010年アメリカ 主演:ロバート・ダウニー・Jr. 監督: ジョン・ファブロー



「1」のスケールが大きかったので、この「2」は期待よりもちょっとこじんまりした印象でした。
「1」が世界の大きさ、なら「2」は敵の多さ、で攻めた今作品なんだろうけど圧倒的な強さを主人公は有しているのでドキドキ感があんまりないんだよね。相変わらず超人を超えた強さを誇っています。

ストーリーは単純なのでここでは言及しません。
敵が現れて、ぶっ飛ばすっていう、話ですから。

最初から観ててずっと感じていたことは、アメリカ人ってこういう主人公というか、こういう男が大好きなんだなって。たしかに魅力的なんだけど、「こういう」人物像が理想なんだろうなって。男も女もみんなが。
つまり、金持ちで天才的な頭脳を持っていて、性格が悪くて身勝手だけど子供っぽくてつい手を貸してあげたくなる愛らしさがあって、それでいて戦いでも強くて、女にだらしない、そういう男に男はなりたいと思ってるし、女は魅力を感じてしまう。

才能があるだらしない男、っていう主人公が好きだよね。

才能がないと物語がすすまないから当然だし、そういう超人的な人が性格に難有り、っていうところに愛嬌がでるから好かれるんだけど、トニー・スタークはその典型。アメリカの話題のビジネストップって割とこういう人多い気がする(たくさん知らないから、ただの印象ですが)
でもそんなタイプの人間の周囲には、わたしはいたくないなあ(笑

空飛ぶ前と着陸時のモーションだけはギャグだなって思うよ。

あと、ちょうどキネクト・Kinectを繋いでるxboxで観たので、時々映画の最中に音声に反応して困った(笑
トニーが映画の中で放送中のテレビ画面に向かって「ミュート(消音)」って話しかけると、勝手に音声が消えるっていうシーンがあったんだけど、全く同じように「巻き戻し」って言うとキネクト立ち上がったままだったので勝手に巻き戻したりして、面倒なことになっちゃった。音声入力なんでそれっぽい言葉をたまたま言ってしまうと反応することがあるみたいで。※巻き戻しっていうのは例です。実際、なんて言ったかわかんないけど、会話の何かを拾って反応してた
家で映画を観る楽しみって、家族と会話をしながら観ることが可能っていうポイントが大きいのでこれは不要な機能かも。便利といえば便利だけど。音声入力って不思議な感じだよ~。
今回、初だったから次から注意しようっと。


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GOEMONミタヨ [映画]



http://wwws.warnerbros.co.jp/goemon/
(公式)
GOEMON
監督 紀里谷和明
2009年公開
出演者 江口洋介
大沢たかお
広末涼子
配給 松竹
ワーナー・ブラザーズ映画
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感想だけです。
簡単に、ネタバレあらすじを言うと、義賊・大泥棒ゴエモンが実は時の権力者の配下で忍者として育てられ、そして働いていたのが、その権力者がまた天下取りの陰謀で殺され、ぶらぶらしてるところに、その陰謀の首謀者(自分の主人を殺した人)が誰か、知ってしまうことで時代が動くよ、という感じです。
こうしてかくと、なんか、事件性はないなあ。謎もないし。すごくシンプルな話ですね。

美しい映像、娯楽大作的な装置、セット、揃った役者、と、いろいろいい材料はあるのです。
2009年公開なんですよね、、、最近じゃん、、、

ワイヤーとか使えばいいのにほとんどCGなので、、、そういうのもあってチープだよね。
ものすごく手間がかかってるのはわかる、ものすごく表現したい映像も伝わってくる、戦争ヨクナイテーマもストレートにわかる。
ただ、どうしてもハリウッドなんかと比べると、テクニカル面がチープ。(比べたいわけもないんだけど似たようなアクション映画なんだもん)
比べようとしなくても、自然と、これはちょっと、不自然なアクションだな、と思うんだよね。
映像の表現力はある監督だと思うので、アクションというカテゴリでないとこで映画をとってみてはどうかなあとか余計なお世話を感じてしまう。

美術セットの細かさとか、屏風に亀甲縛り欧風ビーナスが居たりとか、衣装の派手さとか見る所はいっぱいありました。織田信長の治世だったので、みんな欧風テイストにしてあるんだと思うんだよね。行き過ぎてるけど行き過ぎ感を楽しんで欲しいんだと思うし。SF的な衣装と同じでフィクションだから何でもいいんだもん。誰も武者の甲冑着てなくて、唯一着てるのが騎士の甲冑です。振るう剣もバスタードです。どこが時代劇なんじゃっつう。一般兵はストームトルーパーなのがちょっといただけなかった。

最後忍者無双になってたのは、まあ、別にいいんですが、あの超能力を後出しで見せられると、前半で死んだ人たちの犠牲がとても無意味になりはしないか?バーサーカー状態に覚醒したのかな?裏設定?
人と人の心の葛藤がないんだよね。そういうドラマがなさすぎる。
CASSHERNよりは、話はまとまっていたと思うんだけど、個人的にはCASSHERNのほうが映像美としては評価したい。どちらかと言えばの話で、どちらもほぼ同じテイストの映像ですので、正直どちらかを見ればこの監督の映画はわかると思います。
なぜCASSHERNのほうが、、、なのかというと、ちょっと、、、江口洋介がヒーローにはさすがに辛くて、、、。アクションは十分だし肉体美も十分なんですけど、アップが辛くて。とても魅力的で色気のある役者さんですが、「ヒーローとしての」アップはちょっと。もちろんモチーフが五右衛門なので、イメージにはぴったりでしたが。
ウルヴァリン然りアイアンマン然り、最近はおじさんヒーローは多いですが、人物設計がとても緻密なので許容できるっつーか、まあぶっちゃけ西洋人には幻想があるしね。だってロバートダウニーが女にだらしなくてもニヤニヤみれるけど江口洋介だとちょっとなんか、恥ずかしいじゃん。
そのへんがもしかすると紀里谷監督は感覚が違うのかもしれない。つまりその感覚があちら側と混ざっている率が高いんじゃないかなって。上手く言えない。

ターゲットが狙いがどこかはともかく、10~30代くらいの女性、若い男性には、楽しめる映画だと思います。映画好きな人にとっては年代関係なく、脚本とCGが甘いのが気になるかな、そういうつっこみどころも含めて楽しいかもしれない。

(アメリカで肉体派ヒーローがおじさんなのは昔からですね)

http://www.konami.jp/gs/game/goegoe/
ちなみに、コナミのがんばれゴエモン
DSが最後なのかな?(2005年)

タグ:GOEMON
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