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郷愁は遠くにありて [生活]

どこで、と書くとすぐにわかってしまうような場所なので書かないけれど、ある場所で毎日のように行商をしている女性を見る。

彼女は夕方になるとどこからかアイスクリームを売りに出てくる。
女性は足が悪いようでがたがたと歩く。
そして驚きはその小さな露店型の屋台の上に猫が、足元には犬が平行して歩いていること。
しかも血統のよさそうな、猫と犬だ。

裕福とは思えない雰囲気でそんな犬猫をひいている、まあアテガワレテイル理由は推して知るべし、な部分だが、しかしさすがにわたしでも食べ物を商売にして客引きが動物とはどうかなあ、と思うわけで。

客引きとしての一応の効果はあるようで、人目はよくひいている。
愛らしい動物。
それが売上にまで効果があるかは彼女のみ知る。

いつもそれを見るたびに、複雑な心持ちになる。
その光景はとても辛い。
なのに懐かしさを喚起させる。
そういう「ビジネスモデル」はずっと昔からある。同情を当て込む商売。
直接的にも間接的にも「社会を救う力」が自分にないことを実感させられる。

そんな力は個人ではダレも持っていないんだけどね。

申し訳ないけどあなたのアイスクリームは買えないです。きっと一生。
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