隣の彼方 読了 [本]
「隣の彼方」
「さよなら私たち」
香魚子 著
集英社
たまに、漫画でジャケ買いをします。
雑誌をチェックしてるほうではないし、売れてる作品にもそんなには興味がないし(読みたいな、とは思いますし、結局よく買うんだけどね)。
たまになら直感で。それもあまり聞いたことのない人で。
で、だいたい選ぶ基準は、有り体に言うと、同人系の絵、な感じで買います。
実際に同人活動をしていた作家さんかどうか、はわからないのでポイントではないですが、そういう雰囲気の絵を探します。
といったことで、この2冊をジャケ買いしました。(この漫画家さんについて何も知らないんですが)
読んでみた感想は、ちょっと、中途半端かなあっていうところです。題材が少女漫画にしては主流からずれてるし、しかも画力が少し足りない。ヘタではないですが、題材に対しては、まだ足りない感じがした、ということです。男女間の心の軌跡を描くような、タイプの絵だと思いましたけど、わりに女の子同士の漫画が多い。
掲載雑誌が大衆向けなので当然かもしれません。アングラ系雑誌じゃないって意味で。
表紙はすごくいいんだけどなー。
もちろん中も女の子かわいいですよ。
わたしがあまり知らない感じの漫画を買うときに、同人系の絵を選ぶのは、そっちのほうが好みだからっていう点だけですが、理由は瞬発力のあるドラマが読めるから、です。絵柄もそっちが好きっていうのもあるけどね。
出版社に育てられた漫画家さんはやっぱりきちんとした構成で画力も一定水準があるんです。だから安定感がある。一方、同人系の漫画家さんはペラペラの本を作る機会が多いので(ちょっと乱暴な表現ですみません)シチュエーションのみの短い漫画を描くのがとても上手いんですよ。フェチぽさが強いっていうかね。
だいたいセンチメンタルな感じで。
それでいて絵も地力があんまりないって印象が、あるのに惹きつける魅力を持っている気がします。そういう感じが多いなって話です。
そのショートストーリーが「いい」んだよねー。
心に残る。
そういう風で読んでいる小野塚カホリさんの漫画は好きです。
同人活動をされているのかは実はわからないんですけどね、、、、。
感覚的な買い方なので、まあ、勝手な話なんですが。
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