塔の上のラプンツェル [映画]
塔の上のラプンツェル
Disney
http://www.disney.co.jp/movies/tounoue/
ディズニー・クラシックス第50作目の記念的作品。
内容はもう安心、安全のDisney印が保証する質の高い映画です。
初めて次のディズニー映画が「ラプンツェル」って聞いたときは、やばい!と思いました。
それも、マイナス面での、やばい、で。
実は子供の頃、童話の「ラプンツェル」はそらで言えるほど、大好きなお話だったもののひとつなんですが、あの内容をディズニーがそのままなぞるわけない!だってプリンセス(というか原作は庶民)が魔女にもらわれる、攫われるキッカケが父親の盗みなんだもん!自業自得じゃん!って感じなので、いろいろ教育上都合が悪い。
ああ、またディズニーが変な生き物たちが歌いながらお花畑ぶっ飛んでる幸せストーリーにしてくれちゃって、悪いのは魔女、魔女イネ!みたいな感じで、それを後世の子供たちが正史だと思っちゃうんだろうなあ、あああ。
と。
と、まあ毎回、原作付きディズニー映画には最初、嘆くわけですが、内容は面白い。
観た後も残念な気持ちは残るけどね。
たとえば、リトル・マーメイドとか。
そのリトル・マーメイドのチームが作ったのが今作の塔の上のラプンツェル、テイストというか絵の雰囲気がアリエルっぽいです。
まあしかし原作にある暗さ、業の深さの欠片も微塵も何も全くない、ハッピーな内容です。
ちょっと気になるのが、魔女の悪どさっていうのがあんまり強調されないこと。おとなになるまで大事に育ててくれたのにはかわりないんだけど、さらわれたっていう一点のみであんなに恨むことが出来るものだろうか。産みの親は何年も悲しんできたこともあって、そりゃあ恨みは深いと思うけども。
あとヒーローである盗賊ももっとヘタレでもよかったかも。
男なんて役に立たない感じがもちょっと欲しかったかな。
ちなみに原作は青空文庫で読めます。
とはいってもグリム童話は時代で(輸入時?)改変されているので、いつの時代のものの訳本を読んだかで、印象、知っている内容が違ってくるとは思います。
クリスマスに自分に絵本でも買おうかなあ。
エロール・ル・カインの絵本がいいなあ。
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